ハンターバレー

 ハンターバレーについて
1788年トーマス・クック率いるイギリス艦隊は、オーストラリア東南部ニューサウスウェールズ州、シドニーにぶどう苗と共に上陸、シドニーの北方160Kmハンターリヴァ−の谷中、セスノック村を中心にオーストラリアで最も有名なワイン産地、ハンターバレーに、ぶどうの苗植えオーストラリアワインの歴史の幕が切っておとされた

<ハンターバレーへの行き方>
オーストラリア最高のワイン産地ハンターバレーは、2000年オリンピックの開催された、シドニーの北北西160Kmに位置する谷中にある葡萄栽培の盛んなセスノック村にあります。ハンターバレーの行き方は色々あります。観光目的で訪れたい場合は、シドニーのホテルから出発しているワインツアーに参加することをお勧めします日帰りツアーなので。一日ワインに酔いしれ、シドニーに戻って来れます。
ワイン通、そして車の運転い自信がある方はレンタカーがお勧めです。シドニー市内からハーバードブリッチを渡り、パシフィックハイウェーを1時間30分セスノックとかかれた標識を目印に飛ばせば。葡萄畑が見えてきます。ハンターバレーでは、日本の山梨県勝沼のように赤い顔で平気で車を運転してる人をよく見かけます。くれぐれも飲酒運転には気をつけましょう。ちなみにハンターバレーにはおまわりさんを見かける事はありません。
最後に、お金のあるひとは、シドニ−からヘリコプターに乗ってワイナリーを訪れるツアーもありますので楽しんだらいかがでしょうか!!

オーストラリアで人気の高いティレルワイナリ−訪問
ハンターバレーには100近いワイナリーがありますが、数多く訪れたワイナリーの中で最も印象の高かったとても小さな田舎のワイナリーティレルを訪れオーストラリアのワインつくりに触れてみましょう

トタン板と厚いべニア板で作られた本当に小さなティレルワイナリー

ティレルワイナリーのワイン造り
北半球にあるヨーロッパでは,ふつう葡萄の収穫は9月以降であるが南半球にあるオーストラリアのティレルワイナリーでは1月末か2月始めにぶどう摘みが行われる。ティレルワイナリーでは,出来るだけ早く、その新鮮なぶどうを右の消して大きくもなく最新鋭でもないぶどう破砕機に投げ込み、ぶどうの房から粒そ離す作業が行われる。特に暑い気候のオーストラリアでは摘みとりの際、果実をより新鮮に、より冷たくしておく事が結果としてワインをよりよくする事になる。このため夜ぶどうが摘まれ、暗いうちに破砕機にかけられる。ぶどうは摘まれ劣化するので,ティレルワイナリーでは,まさにワインになろうとするぶどうの劣化を最小限にとどめ、最大限にぶどうの持つ性格や香りのよさを守ろうと努力している。

とてもシンプルな飾り気のないぶどう破砕機(ティレルワイナリー)

驚き日本酒の酒造りと同じ丸いタンクの中で櫂を入れ葡萄のモロミを発酵させる。

軽く破砕されたぶどうは、日本酒の造りと同じような開放式のコンクリート、もしくはステンレスの大桶に移されると、数時間のうちに発酵がはじまる。葡萄果汁に含まれたぶどう糖はアルコールと炭酸ガスにかわる時、熱を発し、この熱とアルコールがぶどうの皮の細胞を破砕する。果皮や種子を含んだままの果汁(マスト)が濃い紫色になり、ガスのため煮えたぎるような泡立ちがおこる。3〜4日で最高温度になってしまうので冷却装置で温度を下げる。低温発酵をすることにより色や複雑な香味をゆっくりと引き出すことができよい雑味のないよいワインをもたらすことになる。

古風なティレルワイナリーの葡萄を発酵させる大桶の中の冷却装置

大桶の中でぶどうが発酵すると高熱が発するのでスチール製のホースに冷水を流し込み、葡萄のモロミの温度を下げるという日本酒造りと同じ製法の造りをいている。右の煙突は、発酵中、大桶の底にたまったモロミのガスを排出する役目そしている。この大桶の中でアルコール量が増して糖分が少なくなると、酵母の増殖は衰え発酵が6〜8日でおさまる。




スイス製のとてもとても小さな葡萄圧搾機とジュンロウ

大桶から圧力を加えないでワインを抽出したら、残ったぶどうの果皮のかたまり圧搾作業を右の圧搾機で数回行い、搾りかすから最後の一滴まで搾り取る。一回目軽く圧搾して上質のワインを搾りだし、圧力を加えないワインとブレンドされ、2回目以降の圧搾ではアルコール分の少ない酸とタンニンと色の濃度が高いワインが得られるので、ワインのバランスを計るためにこのブレンド用ワインとして使われる。

小さな醸造場の片隅で静かに樽熟成するピノ・ノワール

小さなティレルワイナリーでは、白ワイン、シャルドネセミヨンなどは、ブルゴニューコニャツク地方のフレンチオークの樽を使用、赤ワイン、ピノ・ノアールシラ―などは、ミネソタ周辺のアメリカンオークの樽を使いこだわりをもち熟成させている。
ティレルは時代の流れに背を向け昔ながらのスタイルで今もハンターバレーの田舎でワインを造り続けている。

ティレルワイナリーの創始者、今は亡きムレイド・ティレルの青年時代の笑顔

僕のお店(マスヤ)で販売しているティレルワイン

 ティレル ロング フラット シラ―(左上)
   色調濃いコクのある人気あるワイン  ¥1250
 ティレル ロング フラット シャルドネ(中央)
   オーストラリアで初めてシャルドネ葡萄でワインを造ったティレルワインのコクある深味ある辛口 ¥1250
 ティレル オールドワイナリー ピノ・ノアール(右上)
   イギリス、タイムマガジン誌で世界のトップ10に選ばれた、本場ヨーロッパも驚いた凄いワイン ¥1500