2005年10月5日(水) |
ゴッホのひまわり種 積み込み最終交渉 |
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2005年 元旦
19世紀の印象派の画家、ヴィンセント・ヴァンゴッホが過ごし描いた南仏プロヴァンスの"ひまわり”を原料に、お酒を造ろうと型破りかつロマンチックな僕の海外プロジェクトを立ち上げてから10ヶ月、 原料である南仏アルピーユ山脈麓、クロー平野で育ったヒマワリの種の輸入がまもなく実現になる。
世界一美しいと称される南仏プロヴァンスのヒマワリの種を購入のためサンテーンヌ村の農協の正門に独り立つ淳郎 |
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突撃!! 農協の皆さん“メルシィ・ボクー” ありがとう |
プロヴァンスの農協事務所で まずはご挨拶!! |
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ヨーロッパの経済大国の一国フランス。同時に農業大国でもある。ワイン王国フランスには、原料葡萄を処理するCooperativeクーペラチブ(農協団体)がフランス全土に点在する。
しかし、太陽が照りつける南仏プロヴァンスには、ヒマワリの種を栽培し処理する農協団体が存在するのだ!!
そこで、ゴッホが過ごした、サンレミ=ド=プロヴァンスから西へ車で5分、クロー平野西部に位置するサンテェンヌ=ドゥ=グレ(Saintienne
de Gres)村の農協CEREALESを訪れた。
座間の特産ひまわり焼酎をもって農協の皆さんに挨拶。種の輸出に全面協力してくれたマダム・ローズ(中央) |
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ヒマワリ農協を視察!! |
これが 大量のひまわり種を乾燥させる機械 マシンヌ・セーシュ だ!! |
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燦々と輝く太陽が照りつける南仏の大地に開花する美しいヒマワリから、毎年大量のヒマワリ種を脱粒し収穫をしている。
大量のひまわりの脱粒はもちろんコンバインによる機械作業である。
脱粒されたヒマワリ種は、高さ12メートル(約3階建物)の機械にて、送風コンベアー原理を使い、水分を吹き飛ばす。 座間市のヒマワリ乾燥は太陽の下に天日干しをするが さすが農業国フランス しかし俺達日本人もまけていない!!
"日本の収穫風景”
ひまわり種“お化け乾燥機”から排出される風景(画面右下) |
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なるほど!! |
ふるいにで選別作業 |
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送風自動コンベーで乾燥されたヒマワリ種は、旧式の自動ふるいにて、種に含まれている、石や茎・ゴミを取り除く。毎分70kgの種がふるいに掛けられ、袋詰にされる。
ちなみに座間市では下写真のように手作業でふるいに掛ける。毎分約1〜2kgの作業能率。原点はこれだ!!
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ひまわり種の生産に情熱を燃やす ムッシュ・パトリス |
茶目っ気たっぷりだった パトリスさん |
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突然の日本からの訪問客"じゅんろう”を迎えてくれたのは、ひまわりの種生産に情熱を燃やす、少年の瞳をもったパトリスさんだった。
彼は足どり軽く、作業場を隅から隅まで案内してくれた。そして言った、プロヴァンスのヒマワリは世界一だ“きっと美味しいお酒ができるよ”と。
僕も言い返した、“座間のひまわりもキレイだぜ!!”バカな話をして時間が過ぎていった。
楽しそうに、ヒマワリ種を生産していたパトリスさん。彼の明るい笑顔はヒマワリのようであった!! |
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さあ!!JAPON(日本)へ輸出だぞ!! |
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袋詰にされたプロヴァンス“ひまわり種”をバックに記念撮影
農協の皆さまと
神奈川の田舎とプロヴァンスの田舎を結ぶ架け橋
美味しい“ゴッホのひまわり焼酎”が完成する事を約束して
赤い夕日輝くプロヴァンスの農協を後にした。
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2005年10月15日(日) |
パリ・シャル・ル・ドゴール空港から、ヒマワリ種を飛ばそう!! |
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南仏のヒマワリ種250kgを積載した、全日空NH206便は、15日早朝パリを離陸した
40kgに絶える袋に入れられた"南仏ひまわりの種"は早朝、花の都・パリ・の空港を飛び立つ。
海の向こう 言葉も文化も違うフランスから ひまわりの種購入の仕事が最初の困難なハードルだとすれば
第二の困難なハードルは、フランス側と日本側の空港内での厳しい検査である。
おそらく輸入前から多くの人がこの手続きであきらめてしまうであろう。
フランス側での検査、輸出手続に欠かせない、農協側の証明書(インボイス)では、
種の栽培責任者、連絡先、種の乾燥・梱包状態、種の品種など記入し提出して数日後やっと
フランス側運輸省から許可が降りる
今回、この難しい業務を助けてくれたのは、10月14日、郵政民営化関連が可決され
これらなの展開が楽しみな、パリ・CDG空港内にある民間企業ヤマトロジステックであった
だんだん地球は小さくなるが、人間の思考は小さくなってはいけないと感じた!! |
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遠いい道のりをやって来た“ゴッホのひまわり種” |
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10月16日午後14:30分
“ゴッホのひまわり種”を乗せた全日空NH206便は定刻、新東京国際空港・成田に到着
南仏からフランスまでトラックに揺られ、後、パリから東京まで飛行機でとんだ“ゴッホのひまわり”がやって来た!
しかし、輸入において日本に到着し待ち受ける検査がこれまた難しいのである
入国管理局にて待ち受ける検査とは!!
農作物輸入に適応するための検査 植物検疫検査
種を食品加工してお酒にするための許可申請
食品衛生検査である
これらの検査、申請の仕方に関して説明すると眠くなるのでおいといて
“ゴッホのひまわり種”は無事、日本政府の定める検査を通過して
僕の街にやってくるのである!! |
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僕の街・相武台前に届いた大量の“ゴッホのひまわり種”
18000kmの道のり
トラック・飛行機に揺られ |
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南仏から到着した“ひまわり種”と記念写真(ますや酒店前)
2005年10月20(木)
10月18日夕方、突然!!成田空港・入国管理局の保税倉庫検査員から僕の携帯に直接電話が!!
電話の向こうの検査員の声は 真剣だった!!
輸入されたヒマワリ種を先ほど “X線レーザ検査” を行いました。
僕の頭の中で悪い予感が走った!!!
ココに来て問題が発生か???
“X線検査中、5袋目を検査中、検査員の過ちで、袋が破れ 3.1kgの種を床にこぼしてしまいました”
という連絡であった
OO野郎!!!! 連絡ありがとうございましたと 丁寧に挨拶をし
最初から最後まで波乱の“ゴッホのひまわり種”の旅は成功いたしました。 |
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僕の海外プロジェクトのため一生懸命になってくれた ペロー家族の皆様!! |
フランソワさん
(サンレミ村)
レストラン
メゾン・ジョーヌ
オーナ・シェフ |
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カトリーヌさん
(サンレミ村)
レストラン
メゾン・ジョーヌ
フランソワ婦人 |
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我らがシモン!
(相武台前)
日本大手企業勤務
左夫婦の長男 |
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レストラン ラ・メゾン・ジョーヌ
(Resaurant la maison jaune)
http://www.franceweb.org/lamaisonjaune
今回の約1年間の“ゴッホ・プロジェクト”にて、海の向こう、そして私の街“相武台前”で動いてくれた3人のフランス人が縁の下の力持ちになってくれた事を一生忘れてはならない。
今回のプロジェクトは
海の向う フランスと日本
ひまわりを通して 南仏プロヴァンスと神奈川・座間市
片田舎で小さな街でお店を営む
レストラン・メゾン・ジョーヌ
&
ますや酒店
との国際交流・友好関係が造りだす1本のお酒、それが!!
“ゴッホのひまわり”です。 |
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2006年夏 樽だし完成!! |
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ひまわりを通して
この1本のお酒が
両国の友好・文化交流につながることを夢見て!
乾杯しよう!!
(A VOTRE SANTE ! !) |
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