瓶詰め作業
(さあ!!ボジョレーモルゴン村でのワイン造りも最終回)
ボジョレーのコルクと瓶について
このホームページでおわかりのように、たかがボジョレーと馬鹿にするワインファンが多くなった日本の社会、この泊まり込みで日本人の僕が学んだボジョレーワイン造りの紹介でこれだけ手間のかかった熟成の効くワインがあることを知っていただければ光栄の一言です。さて僕達の摘み取ったぶどうで醸したワインは2年後の瓶詰めになります。これから、1989年産、2年前に摘み取られたぶどうで醸した樽だしワインを瓶詰めしよう!! まず、瓶詰め作業には17世紀発明された瓶、それと同時に使われるようになったコルク栓、そして瓶詰め作業にかかせない瓶詰機があれば十分である。ジャン醸造所ではポルトガル産の樹齢20年以上のコルク樫からなるコルク栓を仕様。フランスのような気候ではコルク栓を作るコルク樫は育たないため外国からの輸入に頼っているのが現状である、その他、北アフリカのコルクも品質が良く使われている。
なぜ?コルク栓を使うの?
皆さんが飲んでいるワインは酸素を吸収しやすい性質をもっています。ワインは空気と接触すると酸化しお酢になってしまいます。そこでワインは、空気との接触を出きるだけ避ける必要があります。これらの特徴を生かすために,17世紀偶然考え出されたのが、ガラス瓶とコルク栓とです。コルクの組織は細胞が綿密加工乾燥すると弾力性に優れ、ガスや液体を通さず、腐敗に対する抵抗力も強いという優れた性質をもっているため、まさにワインの保存と熟成にはかかせない大地の貴重な恵みなのです。
山摘みされたコルク
モルゴン村の瓶詰め風景
モルゴン村では瓶詰め機械を持っているワイナリーは少なく右の写真のように、車輪のついたワイン瓶詰め機を公民館のようなところに保管をしておき、村の人々が喧嘩する事なく共同で使用しているのである。この車輪のついた瓶詰め機を車で引っ張り高速道路を走っているシトロエンの光景をボジョレー地方では良く見かけるものである。彼らのほとんどが、北のブルゴーニュ地方、ワインの都、ボーヌの街で大きいワイン工場の瓶詰め作業をして、お金を稼ぐアルバイトをするのである。僕はこの作業をとても太った、ジャン・クロードさんとともに,ワイン通ならご存知だと思いますがボーヌの町にある、ブシャール・ペール(Bochard Pere & Fils)
で経験したがワインを飲みながらじゃなきゃやってられない単純重労働。
最後に一日中,樽で眠っていたモルゴン村のワインを瓶詰めするますや ジュンロウの旅もこれで終わりです。
最後にモルゴン村滞在中たくさんのワインを試飲した中の僕のお気に入りを書かさせてください。そして、ボジョレーに行くような事があったら、ぜひ参考にして下さい。
MORGON vieille vigne 1986 Jean Foillard
最近のモルゴンは軽めに造ると賞されるが、香りはとても濃いいすみれ香、口当たりはしなやかのなかに力強さ、なかなか生意気な腰の強いワイン、長期熟成に絶える品質の高いワイン昔からの伝統を守ったボジョレーのさい高級品と言っていい一本
CHIROUBLES MICHEL MELINANO 1987
とても香り華やかなインパクトの強いアロマ口当たりは無に近い、ちゅうばんふくよかな風味に包まれる、典型的な軽やかな元気はつらつの田舎娘といった感じ。
小さな村で観光客はいないシルーブル笑顔で迎えてくれた人々の温かさが、ワイン・ボトルに詰められた一本
MORGON 1987 Jean Claud
モルゴン村にあるとても小さな蔵の、大男、ジャン・クロード氏ガ造るどんな年も、決してアルコールを上げるため補糖をしない信念造り手の作品、87年は天候にあまり恵まれず苦労したが軽快なバランスの良いワインにしたがっっている。これが本当の飾り気のないワインであろう。この蔵は本当に気候の条件に左右され毎年ワインの味が異なる田舎の小さな蔵。
ボジョレーにはここで紹介した以外に、小さなすばらしいワイナリーがあるので是非、勇気を持って訪れてください、笑顔でヴィニュロン(ワイン造り手)が日本から来た皆様を迎えてくれるでしょう。
僕がワイン修行をしたワイナリーの芸術品です
最後に一言
この、モルゴンの田舎で、造られた、風の音しか聞こえないボジョレーの大地で育った樹齢30年を越えるぶどうを、昔ながらの醸造法で、時代遅れのぶどう圧搾機で、そして豆を造りながら一本,一本心をこめて瓶詰めされた、10年以上の長期熟成に耐える、飾り気のない高級ボジョレー モルゴン・ヴィエィュ・ヴィニュー ジャン・フォワイヤードは、ますやのワインセラーにゆっくりと静かに眠っています。このモルゴンはこれからが最高の状態で楽しむ事が出来ます。 価格 \3500