ヴァンダンジュ
(ぶどう収穫)

<1991年9月7日> 夕方
ワイン蔵の清掃も終わり、明日から村のいたるところで機械を使わず昔ながらの手作業によるぶどう摘み(ヴァンダンジュ)が始まる。ジャンさんのワイン蔵の二階に滞在していた僕は、ぶどう摘みの期間、村の青空広場近くにある、ぼろい、汚れた古宿に引越しをした、そこにはすでに、世界各国からぶどう摘みにやって来た仲間達が笑顔で国籍の違う日本から来た僕を歓迎してくれた。これから2週間弱の短い期間、言葉も文化も違う若者達が一つ屋根の下での協同生活が始まる。

ぶどう摘みに世界各国から集まった若者達の夕食風景 (奥の座席はジュンロウ

ぶどう摘みに集まった仲間の紹介
    *フランス人   アルザス出身   仕事を定年退職したおじさん     3名
    *フランス人   リヨン出身     学生、小太りのブロンドの女の子  3名
    *イギリス人   ロンドン出身   学生 少しパンクなカップル      2名
    *アイルランド人  不明       無色、風来坊な赤毛の女の子    1名
    *ポーランド人  ワルシャワ出身  毎年やってくるベテラン組       5名
    *アメリカ人   オハイオ出身    とても僕と気が合う好青年      1名
    *日本人     神奈川県座間市  松橋 ジュンロウ           1名

ぶどう摘みの1日のスケジュール

時間 仕事 備考
AM 6:30 起床 ベテランのポーランド人が起こしに来る
AM 7:00 朝食 全員そろって食事、パンとコーヒーの軽いフレンチスタイル
AM 7:30 ぶどう摘み ぶどう摘みの仕事は朝早い
AM 9:00 休憩 たくさんのサラミ・チーズがそして朝からワインのおやつ
AM 9:30 ぶどう摘み だんだん調子が乗ってくる
PM 12:00 昼食 ボリュームたっぷりの家庭料理、もちろんテーブルにはたくさんのボジョレーワイン
PM 1:30 ぶどう摘み みんな飲み過ぎで眠たい
PM 3:00 休憩 ワインとチーズおやつで活気をつける
PM3:15 ぶどう摘み 夕方6時過ぎまで
PM 7:00 夕食 仲間達とワインを飲みまくる
PM 10:00 消灯 疲れてぐっすり
AM 12:00 トイレ 飲み過ぎで苦しむ

 フランスでぶどう摘みをしたい人にアドバイス
     フランスでぶどう摘みをしたい人は、とりあえずワイン産地の村に足を運ぼう、そして村,もしくは市の中心にある市庁舎(Hotel de Vill)に足を運び求人広告もしくは直接たずねるのが一番近道。ちなみに、ベテランになると、8月ぶどうの摘みとりの早い、南のイタリアから北上してフランス9月の下旬ドイツにかけぶどう摘みをしながら北上するぶどう摘みを愛する若者が急増中!!  
                                    アドバイス ますや ジュンロウ

 
さあ!ぶどう摘み ガンバロー